量子ビットの音声化
と、いきなり写真です。
何かといいますと、量子ビットは数GHzの波となって観測されるわけで、これを人が認識できるようにするためにスペクトラムアナライザのような測定器を用いて「画面」に波形を表示しています。すなわち、「可視化」しているわけです。
しかし、我々、アマチュア無線家としては、「目」より「耳」をだろ!と言いたいわけです!例えば、CW(モールス信号)の電波をスペクトラムアナライザで見たときに、ノイズに埋もれてしまって見えない電波でさえ、音として聞けばノイズ音の中からCWの音を聞き分けられるのです!(ただし、一部の変態に限る)
そこで、上記の写真は量子ビットから出力される電波を可聴域の音波に変換して、量子ビットの状態を音として出力するというGNURadioの使い方の一つとしての提案となります。
これを量子コンピュータの観測系に組み込むことで、いままで「目」では見逃していたような量子ビットの振る舞いを、「耳」でならとらえられる可能性があるわけです。このように、GNURadioを用いることで、このようなちょっとしたアイデアを量子コンピュータシステムにお手軽に安価に組み込むことが可能となり、量子コンピュータ研究・発展に寄与出来ると確信しています。